相田みつを様の詩 (5)

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北海道  支笏湖にて
 
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文化出版局
  にんげんだもの より  冬心


樹木は風雪の
中に他人に見せた
くない自分の
あるがままの
裸をさらす
 ひとことも
 弁解しないで




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  そっとしておいて


どうかことばを
かけないでください
ただ そっとしておいてください
わたしのことを
ほんとに思って
くれるならば

どうかもうなんにも
言わないでください
どうか黙っていてください
わたしのことを
こころから考えて
くれるならば

いまのわたしには
どんなことばも
どんな慰めごとも
役には立たないのです
ことばをかけられると
それだけで心の傷が
痛むんです


  

     文化出版局
         にんげんだもの より


ただそっとしておいてください
ただ黙って
遠くから見ていてください
いまのわたしには
それが一番いいんです
一番ありがたいんです

どうかなんにも
しないでください
ことばをかけないでください
ただ そっとしておいてください