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第一回板門店の旅へ

映画JSA板門店の旅へ

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壁紙

壁紙は当サイトの素材の部屋より
雑踏にまみれて・・・inソウル
2008・5
 
(第二回板門店、プロ野球観戦、清渓川、他)

羽田を経由して小雨の金浦に降り立ち、夕暮れの帰宅ラッシュの中
カラカラと荷物を引きながら地下鉄に乗る。
一見、まったく日本とかわらない車内風景・・
その内、突然現われた物売りに・・・あぁ・・やっぱりここは韓国。
傍若無人に鳴る携帯音や話し声も、ここでは以外と耳に心地よい・・

ドァが開き「はい、ありがとね」 迷う事なく優先席に向かうお年寄り・・
それまで座っていた母子との素早い交代に、
私も自然に席を譲れるだろうか・・・
言葉の壁。。もし通じなかったら・・
いや、余計な事は言わずに黙って立てばいい・・
ぼんやりそんな事を考えている内、疲れで睡魔が襲ってくる。

宿泊先に荷物を置き、夜のソウルタワーに上ってみる。
遅い時間だったので、街並みの光は大分減っていて
それでも、雨上がりの夜景は美しく、
幹線道路や漢江(ハンガン)に架かる沢山の橋を彩るオレンジ色の光が、
宝石箱をひっくり返したようにキラキラ輝いていた。

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翌日、2度目の板門店ツァーに参加する。
前回同様、非武装地帯に入るまでバスの中での厳しい諸注意、
軍によるパスポート、服装チェックなど、ほとんど変わらない内容だったが、
なんと今回、北朝鮮兵士に遭遇する。

これは とてもラッキーな事で、
前回は北側の監視小屋にいるであろう、小さな影にしか見えなかった兵士が
軍事停戦委員会会議室の外で境界線の警備に当たっていて、
唯一、撮影が許可された会議室の中では
デジカメ、携帯、ビデオとたくさんのフラッシュの嵐の中、
自分も、映画「JSA」さながらの姿に夢中で撮りまくった。

韓国の兵役期間は現在2年だが、いずれもっと短くなる方向にあるとの事。
特にこのJSA(Joint Security Area)の配属条件は厳しく、
身長 体重の制限、家柄や一流大学とエリートが集まる精鋭部隊。
サングラスをかけマネキンのように微動だにしない兵士達が
全部、映画JSAのビョンホンssiに見えてしまう程、素敵で
今回も横に立ち、一緒に写真を撮ってくる。

一方、北朝鮮の兵役期間は10年。
カーキ色の軍服で、土側の境界(韓国は砂利)に立つ、若い兵士の周りを、
何かを指示しながら自由に動いてる上官らしき人物が、
時々我々を睨みつけるように中を覘き込む。

ツァーの中には若い女の子の集団もいて、
前回のように無言で見学したピリピリ感はなく、
修学旅行のように騒いでガイドから注意を受ける。
そんな彼女達を含む我々の携帯など、建物の中から自分に向けられるフラッシュに、
彼は何を思うのか・・・

近くで目が合い、思わずシャッターを押したが
頬がこけ、パソコンの中からこちらをジッと見つめる瞳が何とも悲しげで・・・・・・

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前回は、軍の食堂で兵士と一緒の食事付きだったが、
アメリカ軍の縮小で その場所が無くなり
今回は板門店の帰り道、脱北者の唄と話付きの食事となる。

韓国で歌手を目指している青年の弾き語りだったが
4年前 家族で脱北し、自分と両親だけが助かり
姉二人が、未だに北側に捕まっている話など、
「リムジン河」の歌声と共に重く心に残った。

アジュンマ撮影

3時頃ソウルに戻り、無事終了するが
今回は本当にいろいろな意味で中身の濃い、価値のある板門店ツァーだった。

一休みした後 ガラッと気分を変え、
蚕室(チャムシル)球場へ、LGーSKのプロ野球ナイター観戦に行く。

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ホームのLG側に入り応援団の後ろに座ると、
日本のロッテの様で とても楽しく、
見様見真似でバルーンスティックを叩き一緒に応援する。

アジュンマ撮影

時間が遅くなるので6回で観戦をやめ、明洞(ミョンドン)で夕食後、
ソウル中心部に復元された清渓川(チョンゲチョン)に行ってみる。
市民の憩いの場所 若者のデートスポットで、橋や噴水が美しくライトアップされ
川に浮かぶイルミネーション等の写真を撮りながら川沿いを行き、
結局、そのまま歩いて西大門(ソデムン)まで戻り部屋に入ると0時を過ぎていた。

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翌日、ドラマ「復活」と「魔王」のロケ地のひとつ、ヨイド公園に行く。
会社のお昼時でのんびり休んでいる人々、貸し自転車で遊んだり
写生をしている学生や子供達・・・
ドラマのBGMを聴きながら、まったり過ごす。

夜、清渓川方面に行くと、昨日と様相が違っていて何やら物々しい雰囲気。
米国産の骨付きカルビの輸入解禁を15日に控え、3万人以上が集う反対集会との事。
たくさんの警察官とキャンドルを片手に唄あり演説ありの
身動きできない集会にまみれていたが、明日は帰国する日なのでやっと抜け出し
早めに帰路につく。

アジュンマ撮影  


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最終日、
仁川ー札幌間 直行便の帰りは2時間だが、
今回は使用期限切れ間近のマイルで来たので、
金浦、羽田経由で5時間かけて千歳に戻る。

本当にいろいろ経験した旅だった。
日本文化の解禁から10年くらいしか経っていないし、
映画「光州5・18」のように、隣国なのにまだまだ知らない事が沢山ある。
言葉を含め、もっと韓国を勉強してから来なければと思いつつ
帰ったら、又すぐ行きたくなる。そんな不思議な街、ソウル・・・。


==補足==

以前ブログに掲載済みの記事ですが、
今回、写真と動画付きでHPでリニューアル致しました。
又これを機に、HPの旅の写真専用ブログも作ってみました。
コチラ→HP【アジュンマの部屋北海道】 写真館
HPの負担もなく写真のUPが楽になったので、これからもいろいろ掲載していきたいと思います。

この旅の同行者は、娘と韓国語が少々話せる次男です。
ANAのマイルで行った私は千歳・羽田経由・金浦空港。
同じくマイルの次男は、他にもいろいろ回り
娘は最短の千歳・仁川空港の直行便と、それぞれ現地集合・解散の旅となりました。

基本的にお金をかけない旅行なので、食事に関しては
コンビ二、ソウル駅に隣接するロッテマートのスーパーやフードコート、
明洞にある500円レストラン「コギラン」(現在は閉店)等を利用し、
宿もホテルではなく、レジデンス(自炊などできる)型式に泊まる事が多いです。
※このレジデンスについては次男のサイトで詳しく紹介しています。
コチラ→
宿名(バビエン1)



北朝鮮の砲撃事件など緊張の続く南北ですが、この板門店はお勧めのコースです。
前回の記事なども併せてご覧下さい♪
コチラ→アジュンマの旅 韓国2 (一回目板門店 他)

     映画(JSA)板門店の旅

2010年に行った「第3トンネル」等も只今準備中ですので、少々お待ち下さいね^^♪