| 羽田を経由して小雨の金浦に降り立ち、夕暮れの帰宅ラッシュの中カラカラと荷物を引きながら地下鉄に乗る。
 一見、まったく日本とかわらない車内風景・・
 その内、突然現われた物売りに・・・あぁ・・やっぱりここは韓国。
 傍若無人に鳴る携帯音や話し声も、ここでは以外と耳に心地よい・・
 ドァが開き「はい、ありがとね」 迷う事なく優先席に向かうお年寄り・・それまで座っていた母子との素早い交代に、
 私も自然に席を譲れるだろうか・・・
 言葉の壁。。もし通じなかったら・・
 いや、余計な事は言わずに黙って立てばいい・・
 ぼんやりそんな事を考えている内、疲れで睡魔が襲ってくる。
 
 宿泊先に荷物を置き、夜のソウルタワーに上ってみる。
 遅い時間だったので、街並みの光は大分減っていて
 それでも、雨上がりの夜景は美しく、
 幹線道路や漢江(ハンガン)に架かる沢山の橋を彩るオレンジ色の光が、
 宝石箱をひっくり返したようにキラキラ輝いていた。
 
 
              
                
                  |  | ←写真をクリックして下さい♪ |  翌日、2度目の板門店ツァーに参加する。前回同様、非武装地帯に入るまでバスの中での厳しい諸注意、
 軍によるパスポート、服装チェックなど、ほとんど変わらない内容だったが、
 なんと今回、北朝鮮兵士に遭遇する。
 
 これは とてもラッキーな事で、
 前回は北側の監視小屋にいるであろう、小さな影にしか見えなかった兵士が
 軍事停戦委員会会議室の外で境界線の警備に当たっていて、
 唯一、撮影が許可された会議室の中では
 デジカメ、携帯、ビデオとたくさんのフラッシュの嵐の中、
 自分も、映画「JSA」さながらの姿に夢中で撮りまくった。
 韓国の兵役期間は現在2年だが、いずれもっと短くなる方向にあるとの事。特にこのJSA(Joint Security Area)の配属条件は厳しく、
 身長 体重の制限、家柄や一流大学とエリートが集まる精鋭部隊。
 サングラスをかけマネキンのように微動だにしない兵士達が
 全部、映画JSAのビョンホンssiに見えてしまう程、素敵で
 今回も横に立ち、一緒に写真を撮ってくる。
 一方、北朝鮮の兵役期間は10年。カーキ色の軍服で、土側の境界(韓国は砂利)に立つ、若い兵士の周りを、
 何かを指示しながら自由に動いてる上官らしき人物が、
 時々我々を睨みつけるように中を覘き込む。
 ツァーの中には若い女の子の集団もいて、前回のように無言で見学したピリピリ感はなく、
 修学旅行のように騒いでガイドから注意を受ける。
 そんな彼女達を含む我々の携帯など、建物の中から自分に向けられるフラッシュに、
 彼は何を思うのか・・・
 
 近くで目が合い、思わずシャッターを押したが
 頬がこけ、パソコンの中からこちらをジッと見つめる瞳が何とも悲しげで・・・・・・
 
 
              
                
                  |  | ←写真をクリックして下さい♪ |  前回は、軍の食堂で兵士と一緒の食事付きだったが、アメリカ軍の縮小で その場所が無くなり
 今回は板門店の帰り道、脱北者の唄と話付きの食事となる。
 
 韓国で歌手を目指している青年の弾き語りだったが
 4年前 家族で脱北し、自分と両親だけが助かり
 姉二人が、未だに北側に捕まっている話など、
 「リムジン河」の歌声と共に重く心に残った。
 アジュンマ撮影
 
            3時頃ソウルに戻り、無事終了するが今回は本当にいろいろな意味で中身の濃い、価値のある板門店ツァーだった。
 
 一休みした後 ガラッと気分を変え、
 蚕室(チャムシル)球場へ、LGーSKのプロ野球ナイター観戦に行く。
 
 
              
                
                  |  | ←写真をクリックして下さい♪ |  ホームのLG側に入り応援団の後ろに座ると、日本のロッテの様で とても楽しく、
 見様見真似でバルーンスティックを叩き一緒に応援する。
 
 アジュンマ撮影
 
 時間が遅くなるので6回で観戦をやめ、明洞(ミョンドン)で夕食後、ソウル中心部に復元された清渓川(チョンゲチョン)に行ってみる。
 市民の憩いの場所 若者のデートスポットで、橋や噴水が美しくライトアップされ
 川に浮かぶイルミネーション等の写真を撮りながら川沿いを行き、
 結局、そのまま歩いて西大門(ソデムン)まで戻り部屋に入ると0時を過ぎていた。
 
 
              
                
                  |  | ←写真をクリックして下さい♪ |  翌日、ドラマ「復活」と「魔王」のロケ地のひとつ、ヨイド公園に行く。
 会社のお昼時でのんびり休んでいる人々、貸し自転車で遊んだり
 写生をしている学生や子供達・・・
 ドラマのBGMを聴きながら、まったり過ごす。
 夜、清渓川方面に行くと、昨日と様相が違っていて何やら物々しい雰囲気。米国産の骨付きカルビの輸入解禁を15日に控え、3万人以上が集う反対集会との事。
 たくさんの警察官とキャンドルを片手に唄あり演説ありの
 身動きできない集会にまみれていたが、明日は帰国する日なのでやっと抜け出し
 早めに帰路につく。
 
 アジュンマ撮影
 
 
 
 
              
                
                  |  | ←写真をクリックして下さい♪ |  最終日、仁川ー札幌間 直行便の帰りは2時間だが、
 今回は使用期限切れ間近のマイルで来たので、
 金浦、羽田経由で5時間かけて千歳に戻る。
 本当にいろいろ経験した旅だった。日本文化の解禁から10年くらいしか経っていないし、
 映画「光州5・18」のように、隣国なのにまだまだ知らない事が沢山ある。
 言葉を含め、もっと韓国を勉強してから来なければと思いつつ
 帰ったら、又すぐ行きたくなる。そんな不思議な街、ソウル・・・。
 
 
 ==補足==
 以前ブログに掲載済みの記事ですが、
 今回、写真と動画付きでHPでリニューアル致しました。
 又これを機に、HPの旅の写真専用ブログも作ってみました。
 コチラ→
  HP【アジュンマの部屋北海道】 写真館 HPの負担もなく写真のUPが楽になったので、これからもいろいろ掲載していきたいと思います。
 
 この旅の同行者は、娘と韓国語が少々話せる次男です。
 ANAのマイルで行った私は千歳・羽田経由・金浦空港。
 同じくマイルの次男は、他にもいろいろ回り
 娘は最短の千歳・仁川空港の直行便と、それぞれ現地集合・解散の旅となりました。
 
 基本的にお金をかけない旅行なので、食事に関しては
 コンビ二、ソウル駅に隣接するロッテマートのスーパーやフードコート、
 明洞にある500円レストラン「コギラン」(現在は閉店)等を利用し、
 宿もホテルではなく、レジデンス(自炊などできる)型式に泊まる事が多いです。
 ※このレジデンスについては次男のサイトで詳しく紹介しています。
 コチラ→
  宿名(バビエン1) 
 
 北朝鮮の砲撃事件など緊張の続く南北ですが、この板門店はお勧めのコースです。
 前回の記事なども併せてご覧下さい♪
 コチラ→
  アジュンマの旅 韓国2 (一回目板門店 他)       映画(JSA)板門店の旅 
 2010年に行った「第3トンネル」等も只今準備中ですので、少々お待ち下さいね^^♪
 
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